冬晴れの平日、京都・[細見美術館]で開催中の
「雅の意匠--かぐやの婚礼調度と雛道具--」展を拝見してきました。
すぐ近くの[京都国立近代美術館]や[平安神宮]には足を運んでいても、こちらは初めて訪れました。
モダンなデザインと、木材のあたたかみが印象的な建物で、気張らずに入れる雰囲気。
本展は おひなさまの季節にちなみ、雛道具を中心にした蒔絵を楽しめる展覧会。
蒔絵とは 艶やかな黒色が冴える漆に、金などでさまざまな図案装飾を施したもの。
「雛道具」とは つまりは雛飾り。
節句のお祝いをするための、お嫁入り道具のミニチュアや、お雛様&お内裏様の人形や絵のことです。
↑ 下段両サイドが蒔絵の貝桶(「竹蒔絵 御婚礼御手許道具揃」のうち)。江戸中期のもの。
古典の授業で習った、雅な遊び「貝合わせ」に使う貝1つ1つには、
「源氏物語」のお姫様の姿が、職人技で美しく描かれています。
普段はこれらを貝桶に収納しておくのだそう。
愛らしく雛を描いた屏風や掛軸も併せて展示されていて、立体作品と平面作品の両方を楽しめます。
この鈴木其一筆「桜下花雛図」(江戸後期)は、居並んだ花がそれぞれお雛様とお内裏様を表して、面白い。

↑ 「花車図屏風」(江戸後期) 金地に映える黒、白、桃、緑の繊細な色彩。優美です~!
↑ 【上段・左、中】「竹蒔絵 御婚礼御手許道具揃」(江戸中期)のうちの煙草盆、【右】十種香箱
【下段】雛道具の一部【左】花見重、【中】火鉢・湯桶・水注・花桶・皿、【右】食器類
展示されているミニチュア婚礼調度の、精緻かつ可愛らしいこと!
サイズとしては、シルバニアファミリーやリカちゃん人形の世界です。(懐かしさがこみ上げる...)
いずれも1~3㎝くらいの大きさながら、寸分違わず施された蒔絵装飾に、雅を感じます。
最後に、
絵画ファンとして個人的に非常にときめいたのが、浮田一蕙筆「やすらい祭図屏風」のこの部分! ↓
菊の地模様が刷られた唐紙の上に「やすらい祭」のようすが描かれているのですが、
その地模様が、描写された花と重なっていたり(モチーフの反復)、
(ここには写っていませんが)人物の着物の文様としてトレースしてあるところがユニーク。
そして展示品を堪能したあとは、美術館でのもうひとつのお楽しみ、
ミュージアム・ショップ[ARTCUBE SHOP]でお買い物ー♪
人気のオリジナル・グッズや、企画展に合わせて入れ替わる商品(今回はモダンな漆器に注目!)に
色々と目移りしつつ、
【右】かわいい和柄の楊枝入れと、
【左】和菓子の木型を和紙に型押ししたポチ袋(永田哲也氏の作品「KIOKUGAMI 和菓紙三昧」です)
を購入。乙(オツ)!
編集部内でも「毎回チケットがおしゃれ」と話題に上っていた細見美術館。
なるほど、学芸員さんが全員女性だそうで、随所(展示ケース内の敷物が桃色だったり)に
細やかな気配りやおしゃれ心を感じました! リピートしたい美術館です。
その帰り、市バスを待つ間に冷えた足が向かった先は、祇園の[おかる]。
名物あんかけうどん(680円)であったまる作戦である!
カレー好きとしてはきつねカレー(730円)もかなり気になりましたが、それは次回のお楽しみとして。
さらに雑貨好き女子として、もう一足伸ばしました。
四条通から柳馬場通を北に上がること数分の、[鈴木松風堂]で型絵染和紙の小物をいくつか。
【上】マルチトレイ。まるで北欧モダンのパターン。しっかりした作り。
【下】これまたアフリカのバティックのような柄の、ポチ袋(またも。)
【右】[おかる]証拠の品(笑)
・・・と、ここまであたかも京都通の顔してレポートを書いてきましたが、
実はこれ(↓)をカンニングしまくりの京都探訪でした。いや、むしろガッツリ鷲掴んで歩いてました!
『SAVVY』 2010年3月号
ついでにこんな本でも出ました! 濃厚情報満載。
『泊まりたくなる京都本』
* この「雅の意匠--かぐやの婚礼調度と雛道具--」展へ蒔絵を出品されたのが、京都の漆の老舗[象彦]。
細見美術館に隣接する同本店では、蒔絵の下絵用図案「置目(おきめ)」を展示する
「象彦の意匠展Ⅰ~春の図案・置目~」が3月30日まで開催されています。
詳細は象彦本店まで。
(fucuco)
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