2010年1月アーカイブ


現在京都にお住まいの作家・いしいしんじさん×[京都みなみ会館]のはじめてのイベント

「いしいしんじのその場小説 夫婦善哉の巻」を初体験してきました。

PICT0026.JPGのサムネール画像


その場小説とは、
いしいさんが見物人のいる"その場"で、小説を書き、かつ同時に朗読するというパフォーマンス。
その場所、観客の空気を含みながら言葉をつむいでいく、その"生々しさ"が小説とはまったく違います。

1月22日 金曜日の夜、8時。
ふだんは静かな[みなみ会館]には、大、大行列。整理券を配布する混雑ぶりです。
160人の定員は事前予約でほぼ満席という、大人気イベントでした。

いしいさんの小説が好きな人も、
「夫婦善哉」が好きな人も、
[みなみ会館]が好きな人も、
(遠くは東京から来られた方もいたそうです...!)
みんな集まって上映開始!


ポスター.jpg 
「夫婦善哉」は昭和初期の船場を舞台にした1955年公開の織田作之助の映画。

森繁久彌演じる船場の大店の若旦那が売れっ子芸者(淡島千景)と駆け落ちし、
変わらず遊びほうけるダメな放蕩息子と貧しい暮らしを支える女のどーしようもない毎日をコミカルに描く昭和の名作です。
















2時間の上映後、明かりを落としたまま、いしいさんが壇上へ。

01.JPG
映写機の白い光のなかで、
静かに語りはじめます。

鉛筆を走らせる音と、静かに読んでいくいしいさんの声、ときどきページをめくる音。
観客は、モノクロームの世界のなかで物語が動き始める瞬間を、目の当たりにするのです。
真っ白なスクリーンにはいしいさんの描く世界が広がっていきます。




なんとも不思議な心地よい空間がゆっくりと[みなみ会館]に生まれ、
その夜限りの、見たことも聞いたこともない劇場が出来上がっていくように感じました。

観客.JPG観客のみなさんも恍惚の表情。
みなみ会館も、観客もまた、物語の大切な一部なのです。

物語にのめり込み、はっと我に返ると、いしいさんは鉛筆を静かに置き、小説は完成していました。








上映後のいしいさんにインタビュー。


「映画館という非日常の空間のなかで、その場小説を書いたのははじめてなんですが、
30分ぐらいだと思っていた時間が、ほんとうは1時間近く経っていて、
映画館というのは、時間が延び縮みする場所なのだなと感じました。

『その場小説』はこれまで美術館やギャラリーでしてきたので
アートなパフォーマンスだと思われているけれど、そんなことはなくて、
いろんな場所でするからこそ、生まれるもの、発見することがあると思いますよ。

ここ[みなみ会館]で、160人で観た『夫婦善哉』、最高でしたよ!」

はい! わたしたちも最高でした!

次回は2月24日(水)に京都の[クラブメトロ](イベントカレンダーで2/5アップします)、
4月には東京のとあるお寺で開催予定だそう。

こんな素敵なイベントを企画してくださった[みなみ会館]の藤原さん、
いしいしんじさん、本当にありがとうございました!

ちなみに藤原さんはいしいさんの大ファンで、
映画好きのいしいさんが[みなみ会館]の会員になり通われているのをきっかけに、
思い切ってお願いをしたそうです...! 
そのおかげで、こんな素敵な会が開催されたのです。

[京都みなみ会館]さんのブログにも紹介されています。映画の最新情報もありますので
こちらからぜひご覧になってみてください。
 
京都みなみ会館大賞
http://blog.livedoor.jp/minami_award/

(キタジマ)




sarumain.jpg

昨年ドラマとして放送されていた市原隼人主演作『猿ロック』が映画化。
その『猿ロック THE MOVIE』主演の市原隼人さんが1月25日に
大阪城の豊國神社で祈願イベントをするということで、
今回もイケメン大好き編集IとRが雲行きの若干あやしい中、出掛けてきました。

ちなみになぜ大阪城かと言えば、
今作での市原隼人さんの役柄、天才カギ師・猿丸耶太郎 通称:サルと
大阪城の天下人・豊臣秀吉 通称:サル
にひっかけて天下を取るように鮮やかにヒットをしたいということ。


豊國神社に登場した市原隼人さんは今回はなんと袴姿。
金糸の紋に、背中には昇り龍とド派手な袴は目を奪われるまぶしさ。
「正式な装いで臨みたかった」と市原隼人さん自身の意気込みも充分。
(ちなみに次回作のため市原隼人さんは現在坊主頭、頭の形が美しい...)

市原隼人さんって、写真を見ていただくとわかると思いますがほんとに顔が小さいんです。
どちらかといえばそんな大柄ではない人なのに迫力やオーラがたっぷりで、
でも照れ屋なのかたまに見せる恥ずかしそうな笑顔がとてもかわいい。
(クールで熱い人が見せる笑顔って女子の大好物ですよね!)
そんな市原隼人さんにIもRももちろん、目を奪われっぱなし。
(Iは笑顔に見とれてシャッターチャンスを逃しかけ、Rは目があっていたと
言い張るまるでファンのような二人...)

実はこの日イベントを聞きつけて集まった350人のファンが
市原隼人さんに触れたいがためにイベント中止を危ぶまれるほどのハプニングが発生。

 

 

sarumomi.jpg

 

記者「もみくちゃにされましたが大丈夫ですか?」の質問にも

市「自分が動くことでみなさんの心が動くならどんなことでもしたいです」
とかっこよすぎるコメントをサラリと。

 

 

saryfan01.jpg

ファンのみなさんの「イッチー」「こっち向いてー」の

熱すぎる声援に照れながらも秀吉像の前でポーズ!

 

最後には
「温かいキャスト、スタッフで真面目におもしろく笑える映画を作ろうとできた映画です。下町を舞台にしたまっすぐでピュアな映画です。」と茶色の眼をキラキラさせて、身振り手振りをつけて映画への思いを熱く語ったこの映画。
ぜひ映画館に見に行くべし。

 

メイン画像.jpg 

『猿ロックTHE MOVIE』
2月27日(土)

梅田ブルク7 ほか全国ロードショー
http://saru-movie.jp/

 

 

 

©2010「猿ロック」製作委員会

 

 

(い&る)

  

01otouto.jpg
吉永小百合に笑福亭鶴瓶、蒼井優に加瀬亮と、もう全年齢+全方向に引きありまくりのキャストが
揃った山田洋次監督作品『おとうと』。
その公開を前にこのキャスト全員が1/18(月)になんばパークスシネマにて
舞台挨拶をするというのでワクワクしてでかけた編集IとR。

今作は、日本の家族を描き続けた山田洋次監督らしい作品。
そんな作品のあたたかいイメージもあってか
ほんわかしたムードが漂っていた今回の舞台挨拶。

小百合さんのやさしく聡明な雰囲気に(ほんとに肌つやつや!)
蒼井優ちゃんの顔の小ささ!(もう握り拳一個分とはまさに彼女の顔のこと)
加瀬亮さんのすっきりしすぎなヘアスタイル(次回作の役作りのためなんですって)
 
に眼を奪われる中、やっぱり場を盛り上げたのは笑福亭鶴瓶師匠。
 
撮影中のおもしろ話から、加瀬亮さんのヘアスタイルにいちゃもんをつけてみたり、
小百合さんファンのタモリさんに怒られた話まで出るは出るはなエピソードに、
3人のキャストも顔をほころばせるしかない状況。
(出演シーンでもないのに吉永さんに大阪の撮影中何かあってはいけないと
撮影現場に守りに行った時の野次馬の話や、加瀬さんの今日のヘアスタイルを観て
「オレに連絡もなく変えて」とイジってみたり など...
たくさんのエピソードが披露というか暴露されてました)
 
山田組撮影秘話に、会場からも笑いが絶えません。

鶴瓶師匠自身も「最後は完全に(小百合さんの)弟になってます!」と宣言していたのですが、
劇中の鶴瓶師匠(丹野鉄郎役)も子供のまま大人になったような、無邪気な笑顔が
姉役の小百合さんを呼ぶ時の「おねぇちゃん!」がホントに兄弟に見えてくるんです。
こんなキレイなお姉さんも嬉しすぎですが、個人的に幼なじみに加瀬亮さんがいるっていう
蒼井優ちゃんの設定がうらやましすぎます~!!
 
0119-01.jpg
 
←編集Iが撮影した写真に
 加瀬さんの目線バッチリの写真が!
 その時は夢中で、(カメラと)目があっているとは 気づかず...
 ヒャ~~







 
   
おとうと.jpg
おとうと
1月30日(土)ロードショー
梅田ピカデリーほか
 


 
ⓒ 2010「おとうと」製作委員会
 
 


 
 
(い&る)





[国立国際美術館]が大阪・中之島に移転して5周年。
これを記念した同館最大規模の企画展、
「絵画の庭--ゼロ年代日本の地平から」へ行ってまいりました!


堂島と土佐堀、2つの川に挟まれた立地にそびえ、
風を感じられる軽やかな印象は開館当時のまま。
天窓と吹き抜けのお陰で開放感のある館内も、やはり気持ちいい。

最近は西梅田エリアに商業施設も増えているので、天気が良ければお散歩がてら歩いて行くのも◎。

外観0115.jpg


奈良美智さんの"コワかわいい"女の子のポスターを目にした方もいると思いますが、
この展覧会は"日本の現代美術において、1990年代後半から隆盛してきた具象絵画"をテーマに、

作家28名による作品約200点を紹介するもの。

看板.jpg

「現代美術って予備知識がないと難しそう」と常々思っている方にこそお薦めしたい、
普段着感覚で楽しめる展覧会です。

というのも、出品作家28名のうち19名が1970年代以降に生まれた世代。
つまり私(1980年生まれ)たちと同年代の作家たちなのです。
同じ時代に、同じものを見てきた作家がどんな絵を描き、

それを見る私たちにはどう映るのか?


奈良美智.jpg

↑ 奈良美智 《The Little Judge》
  もはや大御所クラス、奈良美智さんの作品は特にゆったりしたスペースで展示。
  すごく近くに寄ったり、何mも離れて見たり、お好きな距離感で鑑賞できます。

具象絵画とは抽象絵画の反対語で、例えば女の子とか、花とかペンギンとか具体的なものをモチーフに描くもの。
題材には驚くことはないが、その手法は十人十色で変化に富んでいる。
裸の女の子数百人をジューサーミキサーにかけ(会田誠 《ジューサーミキサー》)、
美少女人形をまるで写真のように緻密に描写し(加藤美佳 《カナリヤ》)、
日本画(あるいは中国画)的景色の中に北欧絵本風の小人を佇ませたり(花澤武夫 《ミクロコスモス》)、
果ては、元の題材が何なのか判別できないくらい、抽象的な作品(杉戸洋 《cymbals》)もある。

芸大の友達の部屋?.jpg

↑  森千裕 《ドローイングインスタレーション》(部分)

芸大に進学した友達の部屋みたいだと親近感を持ったり、
自分の世界観に近い絵を発見して嬉しくなったり、
あるいは同い年なのにすごい絵描くな! と驚愕したり。
予習なし、手ぶらで、好奇心だけあればOK。


最近日本画好きな私のお気に入りは...

花澤武夫.jpg

↑ 花澤武夫 《ゴールドベルク》
一見 正統派の日本画。けれど実は油彩というから驚き!面白いです。

草間弥生.jpg

↑ 草間彌生さんの未発表作品も、ずらり33点。おしゃれ!テキスタイルにしてみたい。


会期中(4月4日(日)まで)、シンポジウムの他、作家を交えてのトークイベントも予定されています。(無料)
詳しくはこちら
この機会に"現代美術のメインストリーム"を目撃して、
2010年から、趣味に"美術鑑賞"、加えてみませんか?

(fucuco)

※ 掲載している画像の無断転用・転載は堅く禁じます。

i.jpg
 
 
2008年の上野の森美術館、熊本と続く巡回展が2010年、大阪にやってきました!!
 
井上雄彦さんのマンガを愛読中の編集Iが、
心踊らせ向かったのはサントリーミュージアム[天保山]。
入ってすぐに、巨大武蔵が!!
大迫力。
 
そしてかっこいい!
 
  
現在も執筆中の「バガボンド」をモチーフに、大小約140点の肉筆画が展示されています。
 
和紙をキャンパスにして筆で描かれた自分よりも遥かに大きい作品や
 
ペンの線がひとつひとつ、細部まで描き込まれた風景画
 
登場人物たちの表情など・・・
マンガを読んでいなくても、年齢問わず楽しめるはず。
  
移動中の階段でも、ちいさな直筆作品があちこちに。
グッズも充実であれもこれも欲しくなります(結局、どれも買いましたが...)
来訪者のメッセージや直筆パネル前で記念撮影できたり、
時間を忘れて、その世界観に引き込まれる展覧会です。
 
実は、私、もう一度行こうかと思ってます。  
 
 

さらに、大阪の街中でも「バガボンド」が楽しめます!
心斎橋の戎橋のたもとLuzビル壁面にて、17mの武蔵がお目見え中です。
夜は光るそうです。
展覧会とあわせて、お早めに!
 
 
 
0108-pr.jpg
井上雄彦 最後のマンガ展 重版〈大阪版〉
開催中〜3月14日(日)10:30〜20:00
サントリーミュージアム[天保山]
※予約券も販売されています(日にち指定券、日時指定券)
 
詳しくは下記ホームページへ
 
 
 
 
 
 
 
 
 



ⓒ I.T.PLANNING
 
 
 
(い)